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ハコベ/在来種/ナデシコ科ハコベ属

ハコベは春の七草ではハコベラとも呼ばれます。春になるとあちこちで見かけますが、実は謎だらけの植物なのです。だから名前の由来もよく分かりません。

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まず、ハコとは「白:ハクがハコになった」、そして「べ」や「ベラ」は「花びらのビラが変化したという説。簡単で素直な説に思えますが、あまり支持されていないようです。

さて次の説ですが、ちょっと複雑なんです。参考にしたサイトが消えてしまったので、おぼろげな記憶を元に書いてみます。

神様へのお供物は「神饌(しんせん)」と言いますが、「幣帛(へいはく)」とも呼ぶそうです。お米やお酒、農産物などや海産物のような食べ物を供えることが多いのですが、昔は布も供物として供えられました。それが「幣(ぬさ)」です。また、それも「幣帛」と呼びます。「幣」は麻、「帛」は絹という記述もありますし、絹も麻も「幣」と呼ぶ場合もあり、複雑です。

この「幣帛(へいはく)」を逆にすれば「はくへい」になり、これが「ハコベ」の語源のように思えますが、これも違っているようです。


次に「幣」が入っている神社関連の言葉を挙げます。

・和幣(にぎて):神前にささげる麻や楮(こうぞ=和紙の原料)で織った布。

・御幣(ごへい):しめ縄や竹の先に、白い紙を稲妻形に折って左右対象に八の字の形にして付けたもの。お祓いに使う時にはもっとたくさんの御幣を棒の先につけます。今は紙ですが前述した「和幣」のように、以前は布だったようです。


長くなりましたが結論です。この「幣(へい)」が「白い幣」になり「ハクヘイ→ハコベ」となったということです。ちょっと強引のような気もしますけど。「幣」のイメージは「麻」と「布や紙」ですね。布や紙は植物の繊維でできています。そして布は繊維を糸にしてから織りあげます。さて、下の写真を見てください。

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ハコベの中には太い糸のようなものがあるんです。これと花の色が「幣」と結びついたのではと思います。今の「幣」は白いイメージですが、それが麻だった場合、白ではなく薄い黄色になるのじゃないでしょうか。だからわざわざ「白」を付けたのだと思います。


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